不動産は他のものに比べて額が大きいですから、失敗しない買い物をしたいものです。売主から示されたデータだけで判断するのではなく、見学のために現地に足を運び、自分の目で見て決めていくことが必要になります。

現地で見るべき周辺事情

不動産を実際に見学に行ったときには、まず物件の状態を全体的に把握するようにしましょう。

どのような立地なのかという事をまずきちんと把握しておきましょう。周辺にどのような施設があるか、住民の傾向はどうなのかといったことも見ておきたいものです。

用途によってみるべきポイントは変わります。店舗用途なら人通りが多いほうが向いているといえますし、住宅用途なら静かで学校などが近いところが向いているといった具合です。

一度見学に行くだけではなく、何度か足を運んで状況を見ていくのが良いでしょう。平日と休日、昼間と夜間では状況が異なるところも多いので、タイミングを変えて何度か見ていくという事も不動産購入には必要なポイントといえます。

建物内部のチェックも重要

不動産見学の際、建物なら外見だけではなく内部も見学させてもらうことが重要です。

新築の場合は不備がないかどうかチェックする必要がありますし、中古のものなら傷みやリフォームの要否をつかんでおくことも必要になるためです。

後でリフォームが必要になるとすると、予算を大きく超えてしまい、望んだ使い方ができないこともあるためです。

また、後で瑕疵が見つかった場合に補償をしてもらうという事もありますが、あまりに時間がたちすぎていると責任を問えなくなることもあります。

購入前にできるだけ現物を見て、リスクを把握していくことが必要です。気になる部分は写真を撮っておくなどして、建築に詳しい人に意見を聞いてみるのもよいでしょう。

周辺の人の話も聞いてみたい

不動産見学へ行った際、物件自体を見るのはもちろん重要ですが、実際にその近辺に住んでいる人の話を聞くという事も大きなポイントになってきます。

便利な点や不便な点を聞くことでその土地の価値をより正確に判断することが可能になります。また、最近は自然災害による被害も多くなっていますが、

もともと水害などに遭いやすい土地であったり、地盤沈下などが起こっている土地であったりという地域の歴史や土地の履歴を知ることで購入の可否も判断しやすくなります。

知っておくことで、安全性への対策など購入後の対応も考えやすくなります。こういったことは売主や不動産会社では教えてくれないことも多いので、自ら積極的に情報収集していきましょう。