引越しをしたら近隣への挨拶を忘れずに
若い女性が一人暮らしのために引越した時は危険だから周囲への挨拶はしない方がいいという意見もありますが、挨拶しておけば気にかけてもらえたり防犯に役立つケースもあります。
引越し前後のご近所への挨拶も引越しの一部と考えて忘れないようにしましょう。
引越し時の挨拶のタイミング
最近は引っ越しても面倒だからと挨拶を省く人もいるようですが、気持ちよく引っ越すために、また新居で快適に暮らすためにも最低限の挨拶は必要です。
今まで住んでいた住まいから引っ越す場合は、1週間くらい前には近所の方に挨拶しておきます。その時に引越し当日に業者の車が入る時間などを伝えておきましょう。
あらかじめ伝えておけば大きな車が入れるように気にかけてもらえたり、引っ越しの際に生じる騒音もある程度許してもらえます。
当日までどうしても時間が無い場合は、ある程度落ち着いたら身なりを整えて、なるべくなら翌日までに挨拶を済ませるのが理想です。時間は10時頃から18時頃まで、あまり早い時間や遅い時間は避けたほうが良いでしょう。
引越し時の挨拶の範囲
新居が一戸建ての場合は、左右に隣接している2軒と、向かい側の3軒に挨拶するのが基本です。
集合住宅の場合は、大家さん、管理人さん、中央の部屋なら両隣2部屋、2階以上に住むなら真上、真下の部屋に挨拶しておきます。セールスや勧誘と間違われないように、どの家または部屋に引越してきたかと名前などを簡潔に伝えます。
家族と住む場合にはできれば家族揃って挨拶するのが理想です。
集合住宅の場合は意外に足音や掃除機の音などが響くので、小さな子どもがいる場合は迷惑をかけるかも知れませんがと一言添えるだけでもその後の関係が違ってきます。
管理人さんや大家さんに挨拶するついでにゴミ分別や収集所、収集日について確認しておくと安心です。その地域の独自の決め事も教えてもらえればその後の生活のトラブルも最小限に防げます。
引越しの挨拶時の粗品は無難なものを
引越し前後の挨拶時には粗品を持って渡します。粗品には紅白の蝶結びが描かれたのしに御挨拶と自分の名前(苗字)を書いてつけます。500円前後の品物で、普段使えるタオルや布巾や洗剤などが無難です。
お菓子は日持ちのする個包装の商品を選びます。何度か行って留守の場合は粗品に簡単な挨拶状をつけてポストに入れておきましょう。不在の場合ドアノブにかけておくという方もいらっしゃるようですが、防犯上好ましくありません。
集合住宅で大家さんに渡すものは倍額の1000円以上のものを選びます。以前住んでいた場所のお菓子や名物など喜ばれそうな品物を選んで渡すと、何かあった時にすぐに対応してもらえるかもしれません。
引越しは無事に新居に落ち着くまで慌ただしいものですが、挨拶についての計画も忘れずにしておけば新生活を気持ちよく送れます。たった一言でも挨拶しておけば困った時や緊急時に助け合える可能性もあります。
これからのためにも少しの手間を惜しまずに行いましょう。