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2016.07.02 コラム住宅購入
住宅ローンの繰り上げ返済は本当にお得?

住宅ローンの繰り上げ返済は本当にお得?

住宅の購入に欠かせない、住宅ローン。実際は大きな借金な訳ですから、「余裕資金ができたら、繰り上げ返済してドンドン返してしまう。そのほうが総支払も少なくなる。」こう考える人も多いと思います。
でも、その繰り上げ返済、本当にお得ですか?

繰り上げ返済で総支払額が少なくなる

住宅ローンを繰り上げ返済するということは、借りているお金が少なくなりますので、単純にその返済した分のお金にかかっていた利息を払わなくてよくなります。
住宅ローンは大抵、何千万円単位の金額を借りていますので、1回の繰り上げ返済は少なくても、何回もこれを繰り返していけば、多くの利息を払わなくて済むことになり、結果として、総支払額が少なくなるのです。

もともと借りていた住宅ローンの残額も減り、利息も減り、総支払金額も減る。借金が減っていくわけですから、気分的にはとても軽くなりますね。
また最近は、銀行などのサービスで、繰り上げ返済にかかる手数料を割り引いたり、無料にしてくれるところが増えてきました。このように、繰り上げ返済は利用者にとって、お得な手段であることに間違いはありません。

繰り上げ返済が不利になる!?

しかし、住宅ローンの繰り上げが利用者にとって、不利になる場合もあります。それは、住宅ローンの他にもローンを組む場合です。

例えば、車を購入する場合に、ローンを使って購入したとします。車のローンには、ほとんどの場合、住宅ローンよりも高い利息が付きます。
もし、住宅ローンの繰り上げ返済をせずに貯蓄しておいて、そのお金でローンを組まずに車を購入すれば、高い利息を払わずに済むのです。

同じように、人生の中では、子どもにかかる教育ローンや、住宅補修のリフォームローンを組む必要性が出てくることがあります。
これらのローンの利息も住宅ローンより高い場合が多いですので、できることなら、ローンを組まずに支払いたいものです。

上手な繰り上げ返済の仕方とは?

では、どのようにすれば、上手な繰り上げ返済ができるのでしょうか。

子どもの進学や、車の買い替えなどの時期は、ある程度の予測ができますね。その時期をしっかり把握しておきましょう。できれば、ライフプランを作成してみてもいいですね。
そして、それに合わせて、余剰資金を繰り上げ返済に充てるか、貯蓄しておいて、住宅ローン以外のローンを組まずに支払うかを決めるべきでしょう。

また、金融商品などで、住宅ローンの利息よりも、大きな利回りのものがあれば、利用するほうが有益になることもあります。

住宅ローンは高額ですので、その返済は大仕事ですが、自分たちのライフプランにあわせて、あせらず、堅実に返済していくのが、一番有益な方法と言えるでしょう。