最低限知っておきたいリフォーム費用の目安
新築住宅に住み始めて10年以上が経過した場合や、ある程度古い中古住宅を購入した場合には、リフォームをすることで少なくとも肌に触れる部分はあたらしくすることが出来ます。
そこで、どのくらいの費用でどのようなリフォームをすることができるでしょうか。3つの予算別パターンに分けて説明します。
100万円の費用で出来るリフォーム
リフォームの費用が100万円だとすれば、どの範囲まで手を加えることができるでしょうか。
一般的な4LDKの2階建ての住宅をモデルに考えると、まず部屋すべての壁紙や和室の障子・襖、畳の表替えを交換することが可能です。
壁紙等の種類によっても値段は変わりますが、家全体であれば50万円も出せば全面壁紙を新しくすることが出来ます。
また、水回りを新しくすることも出来ます。水回りの中でも比較的価格が安いトイレや洗面所であればそれぞれ20万円前後で交換をすることが出来ます。
一方、キッチンや浴室も80万円ぐらいで交換をすることが可能になります。
フローリングの交換をする場合も全部で80〜100万円前後となります。ただし、無垢材などは高価ですので、100万円という予算を考えると合板のフローリングに限定されます。
100万円以上500万円の範囲内のリフォーム
では、100万円以上500万円以内の費用で出来るリフォームはどのような内容になるでしょうか。
まず、外壁塗装と屋根塗装を合せてすることが出来ます。平均的な耐用年数の塗料を使う場合でも合せて120万円ぐらいになります。
築年数がある程度経過している場合には屋根のスレート交換や外壁のサイディング交換をすることも可能です。古い物を剥がして新しい物に付け替えるとそれぞれ200万円ぐらいになります。
また、耐震性を高めるリフォームをすることも可能になります。耐震性を高めるリフォームも様々在りますが、壁を耐力壁にして横揺れに備えたり、柱と柱をつなぐ部分を鉄板で固定して強い縦揺れの際に柱が抜けることがないようにすることが可能です。
500万円以上でできるリフォーム
500万円以上の費用を用意することが出来れば、住宅の間取りも変更をするリフォームが可能です。
例えば、子供がすでに出て行ってしまった家は子供部屋同士を合せて1つの大きな部屋にすることが出来ます。
また、一般的に費用がかかると言われている廊下の幅を広げたり、水回りを変更するパターンも各500万円ぐらいですることが可能になります。
1000万円以上の費用を用意することが出来れば、家中の間取りの大半を変更することが可能になります。
ただし、全面的にリフォームをするとなると、その家の耐用年数も知っておかなければなりません。高いお金を払ってもあと10年程度しか住むことが出来ないとすれば割に合わないからです。
高額なリフォームをする前に検査機関に依頼して住宅の傷みなどを調べておくことが無駄のないリフォームをする上で大事になります。